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2007年7月 3日

心のジャングル

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ソテツというのは何だかすごい。大地に降る雨を全部吸い上げて、
直立した新芽をまっすぐに突き上げてくる。
周りの草ぐさも、その勢いにのぼせ上がったように緑を茂らせる。
あっという間にあたりはジャングルだ。

ウチの畑にも草が生える。作物も育つけれど、草も育つ。
ちょっと気を許すと畑が草だらけになり、草が畑だらけになる。
それでいいんだと思って梅雨の晴れ間に草抜きをする。それで半日が終わる。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

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今日はおむすびを包む竹の皮を山から取ってきた。
ここ数日の雨で葉っぱが落ちてあまりいいのが取れなかった。
60枚ほど、汚れたのを洗って、水気を拭いて
洗濯ばさみで留めて干して、乾燥機にかけた。それで半日が終わる。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

起きて、大切な人にメールして、昼間ひと仕事して、
晩御飯を食べて少し物思いに耽っていると、もう眠たくなってきちゃって
あっという間に一日が終わる。

しなくちゃいけない仕事がどんどん溜まってくる。

でも、本当は別にしなくちゃいけない仕事なんてないのかもしれない。
しなくても、さしあたり誰も困らない。
それでも、「あれはどうなりましたか?」って聞かれると
やっぱり申し訳ないので、それはしなくちゃいけない。信用が第一。

明日はお店はお休みだけれど、朝から美又温泉に行くことになっている。
遊びに行くみたいだけど、これも楽しい仕事のひとつ。
それで半日が終わる。
残りの時間で、今年最後の熟れた梅の実をもぎりに行って、
夕方にはとっておきのパエリアを堪能する。
それで終わり。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

そんな生活。
だから、しなくちゃいけない仕事がどんどん溜まってくる。
まったく、困ったもんだ。

ちっとも、困ってないけどね(笑)。

コメント

なんだか、とっても面白いです。

はい、人生はこんなにおもしろい。
代官山動物園ね、この間初めて行きました。
ベンチにバトミントンが置いてあった。あれは誰かの忘れ物だろうか。それとも管理人さんの心づかい?
こんな小さな動物園の、毎日動物たちの世話をする生活ってどんなだろう。
管理人さんは、ここの動物たちが好きなんだ。交わしたあいさつの声色に柔和な愛情が感じられました。

しなくていい仕事だから、仕事なんでしょうね。なかなかすすまない。

今度、仁摩会で竹チップの宣伝をすることになりました。
「宅野にいったらカフェロマン」とか、Tシャツないですか。よそいきの。

当日はM山さんも来られるそうです。
そちらの盛り上がりをネットでつなぎたかったですね。残念。

M山さんファミリーは先日お墓参りに来られました。
何か大阪とジョイントできればいいのにね。ぜひそのあたりをM山さんと話してみてください。

本当にやらなければならないことが
いっぱい溜まってくると
なんか、嫌になって、何日か
ボーと、する。
すると、いよいよ、やらなければならない
ことが、溜まって仕舞う。

えいやー、仕方なしに動く。
ほんの少ししか片付かないけど
ほんの少し片付いた分だけ、身軽になる。
軽くなった分だけ、こころも明るくなる。

すると、やらなければならないという
気持ちが、過剰だったのか。
過剰な気持ちはどんどん重くなる。
重いという気持ちが過剰になる。

一日に少しのことしかできない、自分を許す。

少しできる、また、すこしできる。
すると、だいぶとできた。
そんな暮らしは素敵だ。

竹皮取り、お疲れさまでした。

そうなんだよね。
やらなければいけないことを自分で決められる暮らしが素敵なんだ。
それで結局もう、やりきれない自分をとことん許してあげる。
だって、結構いっしょうけんめいやってるしね(笑)。

うんだ!
うんだ!!

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