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2007年7月30日

8月5日のシーカヤック

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宅野の海なら素晴らしい。
山陰の海がこんなに綺麗なことはあまり知られていない。


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晴れた日なら海の色は、沖縄のようにエメラルドグリーンで、
底の砂まで見えるほど透明で、魚だってたくさん泳いでいる。

緑の木々のしげる韓島はすぐ近くに見えるし、
昼下がりの静かな内湾には、蝉の声が岩に沁み入る。
トンビは大きな空でぐるっと回っては、ピーヒョロロ。
こんなところで水面をスイスイ行けたらどんなに気持ちがいいだろう。

それが、ちょこっと体験できるのが
「宅野の海でシーカヤック体験会」の企画なのです。
去年も大好評でした。


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一度体験すると、絶対またやってみたくなります。
シーカヤックはカヌーや手漕ぎボートよりも簡単。
専門のインストラクターがやさしく指導してくれるので、
大人から3歳のこどもまで大丈夫。


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初めての方でも30分でスーイスイなのです。
ひっくり返ることもほとんどありません。


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今なら、★午前中の11時からのコース。
★午後の1時30分からのコース。★3時30分からのコースに
空きがあります。お申し込みはお早めに。
楽しいです!
お友だちと一緒にぜひ体験してみてください。


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■チラシのPDFファイルはこちらからダウンロードできます。

詳細とお申し込みはこちら。


2007年7月25日

すいか2種

どだ。

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とてもよくできました。

テングサの季節

それはある日突然やってくる。
「もう海にいっぱいできとったけ。たんと採ってきたけど、いるー?」
「いるいるー。そりゃ、いるにきまっちょーがね。」
ということで、自分で採りに行くより早くその日はやってきた。

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ちょうど長かった梅雨も明けたみたいだし、
テングサを干すのにはちょうどいい季節になった。
よく洗って網に広げると、乾くにつれて、磯の香り。

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洗ってゴミを取るんだけれど、
おやおやハサミが見えるじゃないか。

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身体にテングサをいっぱい生やして
もずくがに?
隠れたつもりでも、立派なハサミが見えてるよ。

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よし、明日のイベントが終わってひと段落したら、
晴れた日に海パンはいて採りに行こ。
一緒に行く?

韓島のお祭り

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昨日は、朝に畳返しの術を使ったのだけれど、
それからやたらばたばたとあわただしく過ぎた1日でした。
午後は韓島神社の例祭。
昨年はあいにくの雨で流れたのだけれど、
今年はお天気なのでスケジュール決行。

「海上パレード」というのはいったい何だろうかと思って、
とりあえず出航する漁船に乗り込んだら、
それは宅野近辺の海岸巡りをする遊覧船でした。

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最初は列をなして進むのだけれど、
そのうちすべての漁船が思い思いの方向にハエのように散らばる。
さすが一本釣りの漁師たち。自分の思う方向にしか船を進めない。


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このあたりは溶岩でできた奇岩や洞窟が多く、
海からしか見えない景色はなかなかの圧巻です。
ほら、像の親子のように見えるでしょ。


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寡黙な漁師は観光案内等してくれないけれど、それでも
30分ばかりの遊覧を充分楽しませてもらった。
誰でも乗れるんだよ。来年はぜひ。


畳返しの術、後日談。
「たたみは上げる時より、元に戻す時の方がはるかに難しい。」
・・・だって、最初入ってた畳がうまく入らないんだもん。

忍者は後片付けをしない。
かっこよくて、きれいな仕事しかしない。
伊賀でも甲賀でもいいから、
「畳戻しの術」を編み出してほしいものだ。

2007年7月24日

忍法!畳返しの術。

今日もピーカンの気配。
どうもへんな寝方をして首の筋を痛めてしまったようで、
その痛さに早起きしてしまった。
僕は1年に1回か2回、うまく首が回らなくなる。

今日はお店も休みだし、
こんなに天気がいいんじゃ、畳を上げるしかない。

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ウチのカフェは結構通気性がいいみたいだけれど、
為山塾の方は雨戸を閉め切ってしまうんで、
この長梅雨でずいぶんと畳が湿ってしまった。

よし、やるか。

最初は使う部屋だけにしようかと思ったのだけれど、
構った部屋と、構ってやれない部屋があるのは、どうも不憫に思えて、
結局、上げられる畳は全部上げた。

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忍法!畳返しの術。

部屋中が畳の迷路みたいになった。
後で数えると、ちょうど70枚。
重たくて、さすがに手に豆ができそうになった。

これは首が痛いどころじゃない。
ひと汗かいてしまった。
夕方にはこれを元通りにしないといけないのだが・・。

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まぁいい。今日はこれでひとつ仕事を片づけた。
10時までにひと仕事するたぁ、たいしたもんだ。
家も喜んでくれる。

2007年7月23日

夏の陽射し、そして夕焼け。

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今日は朝から突き刺すような夏の陽射し。
コントラストの強い葉陰が目に焼き付く。
こりゃー暑くなる。


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あれだけ毎日雨が降っても、
一日こんな日があると、やっぱり夏だったんだと気づく。
それでも為山塾の畳は湿ったままだ。
敷居も膨らんだっきり。
一日や二日、風を通したぐらいじゃ元通りには乾かない。

もう少し晴れ間が続くと畳を上げるんだけどなぁ。


こんな日は、海はもちろん透きとおっていて、
だいぶ大きくなったアジが湾内にたくさん泳いでる。
釣りもしたいなぁ。


そして、夕焼け。


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彼は、こんな風に、空を染めて、
今日の一日を締め括ろうというのだ。


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やがて、月も明るく照らす。

2007年7月22日

ジャガイモの収穫

今日はジャガイモの収穫。

第1弾はメークイン系だったけど、今日は男爵系。
もともと少し時期遅れだったけれど、
それでも、もう葉や茎がだいぶ前から枯れてきていて、
採ろう採ろうと思っていたが、この雨続き。
ずっと採れないままでいました。


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せっかくここまで育ててきたのに、
(・・ってほど何にもしちゃーいないけれど。)
根腐れなんかした日にゃー、目も当てられない。
そう思って、
雨も小降りみたいなので、
今日、ついにジャガイモ掘りを決行したのだった。


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するとまぁ、なんてこったい。
まげにでっかいジャガイモが現れた。
一番おっきいのをキッチンスケールで量ると、「448g」!
おいおい、こりゃーすごいじゃないか。


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そうして、土を洗い落としてやると、
何とも白くて透きとおるような肌をしていて、
まるで、梨かりんごのようにおいしそうだ。

よし。この採れたてのジャガイモで、
とびっきりうまい「ジャガイモの冷製スープ・ライス」を作ろう。

この裏メニューをお昼のランチで食べたい方は、
前日までにご予約をどうぞ。
食後のおいしいコーヒーつき、1000円。

でも、裏メニューだからね、作りたくない時には作らない。
あんまりおいしいと、全部自分で食べちゃうかもしれないしね。
早く予約しといた方がいいよ。
ふっふっ。

2007年7月20日

「Vacancy」

暗闇にオレンジの灯りがぼんやりと浮かぶ。

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夜のジャスコのガソリンスタンドは、
アメリカ南西部のうらぶれたモーテルのようだ。
(もちろん、そんなところ行ったことないんだけど。)


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梅雨の合間の夏日は、3日持たなかったね。
また梅雨空に舞い戻った。
今日は朝から雨が降ったり止んだり。

昨日は思い切って為山塾の草刈りをしてよかった。
1時間30分ほど草刈り機を動かして、
もう少しではくろう病になりそうになったけれど、
頑張って庭全部の草をやっつけた。

それで、
今日はその刈った草を片づけようと思っていたのだけれど、
(木曜日は草刈りをして、金曜日に草を集める)
でも、雨が降ったんじゃ仕方がない。

こんな日は
キングクリムゾンの「21st Century Schizoid Man」を
大音量でかけてやる。
(お客さんが来たらどうしようとびくびくしながら)
だってウチのお客さんは高齢者が多いから、
そんな大音響でロックがかかってるお店に入ったら、
きっとビックリしちゃう。

あのジャケットは「ニコニコ亭」。
マッチ持ってたなぁ。
1曲目が始まる前の
あの恐竜の吐息のような音に毎回どきどきする。
「来るぞ、来るぞ。」
それから、雷でも落ちるみたいに、
バケツをひっくり返したような「Schizoid Man」が
大音響で降りかかってくる。
木屋町の「JAM HOUSE」 とか「治外法権」!
毎日入り浸ってたなぁ。

まずいタバコに何本も火をつけて
出口のない憂鬱に身を焦がしていました。


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それは遠い昔のことだけれど、
あれから随分、多くの人と別れ、多くの人に出会い、
あの頃通ったジャズ喫茶やロック喫茶はみんな潰れ、
ビルディングや町の様子はすっかり様変わりしてしまったけれど。

そうして、数えられないほど時計の針は回ったのだけれど、
果たして僕は向かうべき道の途上にあるだろうか。

今、いったいどのへんにいるんだろう。

2007年7月17日

ありふれた風景

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*ニューヨークでは、124年ぶりに最多降雨量を更新。
*オーストラリア、ニュージランド、コスタリカでは、大量の海鳥が原因不明の死亡。
*アメリカ西海岸では、この数週間、アシカやペリカンなど何百もの動物や鳥が変死。
*砂漠の乾燥地帯であるクエートで集中豪雨が発生。その後、雹(ひょう)が降る。
*中国四川省では、直径5センチの雹が降った。
*ワシントンでは、バスケットボール大の氷の玉が落下して多くの家屋の屋根を突き抜けた。
*米国ジョージア州で激しい干ばつ、その影響で史上最大の山火事が発生。
*エチオピア、トルコ、インド、カナダ、ケニアで、連日異常降雨がつづき大洪水が発生。
*南太平洋バヌアツでM6.3地震。スマトラ北部でM6.3地震。アリューシャン半島でM6.5の地震。
*ソロモン海ノブーゲンビル島でM6,1の地震。南太平洋フィジーでM6.4の地震。
*南米チリ海岸部でM6.1の地震。
*中国南西部雲南省では、M6,4の地震と1000回近い余震が発生。12万人以上が家屋崩壊のためにホームレスになった。
*全米各地で、わずか1日で65個の竜巻が発生。
*カスピ海で大量のアザラシ(成獣639頭、子供180頭)が死亡。
*夏期の平均気温が10~15℃のアイスランドで23℃を記録。
*ドイツでは乾燥と高温のため、ビール用の麦の栽培に甚大な被害が発生。
*アラスカ州南東部で厚さ1500mの氷河のほとんどが氷解。
*北極海周辺上空に「銀色っぽいブルー」の雲が発生。
*北極の氷の減少で、地球の自転自体がわずかながら速くなっていることが確認された。

すべて、この3ヶ月ほどに世界中で起こっていることなのだそうです。

オーストラリアは昨年からの深刻な大干ばつにより、国民の半数1100万人を北米各地に移住させる計画だと言われる。
そんなことさえが、もう冗談に聞こえなくなってきた。

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それでも、僕たちはこの壊れていく地球から逃れることはできない。

今日も目が覚めて、ありふれた風景の中で僕たちは一日を過ごす。

ろくでもない仕事をするふりをして、ただデスクに座ってやり過ごす一日。
やさしく寄り添ったり、冗談を言い合ったりすることで過ぎていく甘い時間。

それもこれも安穏に過ぎていけば、まことに人のさいわいだと言うのなら、
砂浜に流れ着いたペットボトルのハングル文字だって、人のさいわいだ。

賢治の言うように、僕たちはいずれ長くないひとつの青い照明に過ぎないのなら、
地球なんか壊れてしまえばいい.
そう思うけれど、
それでも、たった一人でなし崩しに壊れていく地球のことを思うと、
何だか不憫に思えて、涙が出て仕方がない。

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できることなら、今生なんて光のように駆け抜けたいと思うのだけれど、
毎日起きて、ごはんを食べて、
やろうと思うやっと10分の1ばかりの仕事をして、
もうそれだけで疲れて眠ってしまう。

せめて地球と同じスピードで、朽ち果てていくことができればいいのだけれど。

2007年7月12日

7月26日のコンサート

世界のあちらこちらで砂漠化が進行しているらしい。
地球は最初は海だらけだったのに、今度は砂だらけになるのだろうか。
それでも、もうすぐ天地がひっくり返って
もう一度「ノアの箱舟」の出番がくるという話もある。

まあいい、壊れるなら壊れてしまえ、地球なんか。

ところで、7月26日(木)に為山塾でコンサートをやります。
砂漠化するエチオピアに木を植えようという活動をしている
NPO「フー太郎の森基金」が全国キャラバンでコンサートを行っており、
島根では為山塾でやることになりました。

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■チラシのPDFファイルはこちらからダウンロードできます。

世界の各地で起こっていることを私たちはほとんど知らない。
知らなくてもいいのかもしれない。
エチオピアの砂漠化もたいへんかもしれないけれど、
島根の過疎高齢化だって相当なもんなのだ。

でも知っておいてもいいのかもしれない。
エチオピアは緑がなくてたいへんかもしれないけれど、
島根は山野を荒らす緑のジャングルでたいへんだ。

エチオピアは飢餓で苦しむストリートチルドレンがたくさん
いるのかもしれないけれど、
日本では有り余るほどの物に囲まれてゴミの捨て場に
困っている。うまくいかないものだ。

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そんなことで、7月26日のコンサートに来てください。
夏休みの平日の昼下がりなので、子どもたちやお母さんにも
来てもらえるとうれしい。
古屋和子さんの宮沢賢治の朗読が素敵ですよ。

大人も子どももみんな一緒に楽しめる!
「スライドと語りと音楽の昼下がりコンサート in 為山塾」
開場 PM1:30
開演 PM2:00~4:00
参加費 お一人500円(ワンドリンク付)
会 場 為山塾(いさんじゅく) 大田市仁摩町宅野32番地

■プログラム
1.フー太郎の森基金の活動(スライドとお話し)
砂漠化するエチオピアの森。明日の地球のために私たちが今できること。それを教えてくれたのが一匹のふくろう「フー太郎」でした。フー太郎との出会い。そして歩み始めた「フー太郎の森基金」の活動のお話です。
2.エチオピア駐在員高原謙二の活動報告
3.古屋和子の語り(宮沢賢治作「虔十公園林」)
日本で、そして世界で活躍するストーリーテラーのパフォーマンスショー。
4.シンガーソングライター毛利大介の弾き語り

☆会場にはフー太郎の森基金の活動を紹介したパネルを多数展示
☆エチオピアやタイで作られたアクセサリーや布、木製品等、珍 しい
アフリカングッズもたくさん販売しています。

詳細とお申し込みはこちら。

■コンサートのさらに詳しい内容のホームページはこちらです。

2007年7月 9日

心のジャングル2

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こんなふうにしとしとと雨が降る日には、
ソテツが針のような手を、思いっきりぐーんと伸ばす。
むせるような原始の森が息づく。

人が人と気持ちを重ね合わせるのには
どういう流儀が必要なんだろう。
びっくりしたり、とまどったり、気づかないふりをしたり、
怒ってみせたり、笑ってみせたり、少しお世辞を言ってみたり。

人はもういい加減、そんなことは卒業した方がいい。
そんな面倒くさいことをしなくても、
ちゃんと身体以上につながる心があるんだから。

「はじめまして」で手をつないで、海に散歩に出かけましょう。
そして夕日が沈む頃には、海にたゆたう貝殻になる。

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七夕のキャンドルナイトのために
僕たちは100個のおむすびを作り、50枚の竹の皮に包んだ。
よくやった。

孟宗の葉は少し肉厚で乾くと固くて包みにくかった。
今度は真竹にする。
自分でやってみて、ひとつだけかしこくなれる。

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若いシンガーソングライターは
大地や星や子どもたちの心の美しさを歌にした。
歌っていて涙が出そうになるという。

その涙が伝わってくると、こちらも少しブルーになる。
何故、懸命に生きようとすると、
人は自然の美しさに涙したりするんだろう。

歌い続けることで何かが生まれたりは、たぶんしない。
それでも彼は歌い続ける。

2007年7月 8日

昼下がりの凌霄花

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今日は朝から夏の陽射し。
大森にコンサートの前準備を手伝いに。
ここは朝からたくさんの観光客。たいへんだ。

その帰り道の龍岩にオレンジの花。
あぁ、咲きましたか。一年ぶりだ。
昼下がりの凌霄花(のうぜんかずら)は夏の風景。

そうしてお店に戻り、
時間が止まって、蝉だけがジージー鳴く頃に
4歳のライト君とメガネの素敵なお母さん。
「こんにちはー!」ってすごい元気で入ってくるから
「こんにろはー!」って負けないぐらいに返して
二人で握手した。よく来たね。

4歳なのにコーヒーが好きなライト君。
やるじゃん。

コーヒーを飲んでから、
古いおっきな家を探検しに行った。

それからみんなでブランコをしながら、
海まで歩いて行った。

今日の津辺の浜は、
砂も乾いてキュッ、キュッ、キュッ。
ライト君とつっかけを脱いで海に入った。

水はもうそんなに冷たくもなく
いい気持ちだ。
最初は足先だけだったのが
だんだん深みに入って行くから
ライト君のズボンも濡れる。

ライト君は、テトラの上でも大はしゃぎ。
先の先まで、一人でどんどん渡ってく。
テトラの先では釣り人が、
キスをたくさん釣っていた。

(そうか、えさはゴカイか。朝方がよく釣れるのか。フムフム)
(今度はちょっと朝方に。ゴカイを少し買い込んで。)

おみやげは大きな丸い石と流れ着いたクルミの実。
そりゃ、ライト君はまだまだ遊びたかったようだけど。
じゃ、またな。今度は海パン持ってきな。

とても楽しかった。
今日もやらなくちゃいけないことがあんまりできなくて、
もうすぐ終わっちゃいそうだけど。
これはこれでいい。今日は日曜日だし。

まずまず、いい一日じゃないか。

2007年7月 6日

昨日、はじめて蝉がないた。

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昨日、はじめて蝉がないた。
あと何回、はじめてなく蝉の声に気づけるだろうか。

2本のきゅうりと、5個か6個の小さなトマト。
1日に畑でそれくらい出来るから、
1日にそれほどをもぎって食べる。

宮沢賢治は1日に4合の玄米を食べたけれど、
僕は1合もあればおなかいっぱいになる。

時折いただくちりめんや野菜の煮物。
旬だからと届けてくれる魚やお肉。

食べるのは、もうそれで充分じゃないか。
他には何にもいりませぬ。
食べることなんて、もうそれで充分じゃないのか。

2本のきゅうりと、5個か6個の小さなトマト。

それだけで、僕はうれしく暮らしていける。

出雲ナンキン

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口の先からお腹までの流れるようなボディライン、
色よりも容姿で品が問われるのだそうです。

出雲ナンキンは県の天然記念物。

四つ尾で、頭が小さくて、
目幅が狭く、口の先までとがってる。
背中のカーブは柘植の櫛。

白勝更紗で面白で。
頭の赤いのは出雲ナンキンとは呼ばない。
だから梅酢でお化粧するのだそうです。
何とまぁ。

六鱗(ろくりん:各ヒレ、口先、エラ蓋が赤く、胴体が白)が基本。
純白でもいい。白銀の清楚な美しさ。

いくら血筋がよくても、いいナンキンに育つかどうかはわからない。
こりゃ、自分じゃとても手に負えない。

大切な人にプレゼント。
基準からはずれても、元気に育ってくれりゃいいんだけれど。

でも、梅酢のお化粧はちょっとやってみたい。

雨に心が溶け出せば

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ガラスの向こうは梅雨の空
(そのガラスを伝う雨のしずく)
雨粒は落ちては幾筋もとめどなく流れ
(今ここにこうしている真実)

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ほんとはどちらが夢の続き
(うみの水面の波の花)
いつかも僕たちはこうしてたんじゃないか
(甘い記憶の途切れ間の)

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紅い蓮華にチョキの葉ゆれて
(はじまりは終わりのはじまり)
白い尾っぽの硬い骨
(ここやかしこのぽつりの波紋)

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雨に心が溶け出せば
(心が雨に溶け出す頃には)
薄いみどりと濃いみどり
(気の遠くなるような緑のシルエットだ)

緑に伸ばした指先の、吐息に連なる雨の音

2007年7月 3日

心のジャングル

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ソテツというのは何だかすごい。大地に降る雨を全部吸い上げて、
直立した新芽をまっすぐに突き上げてくる。
周りの草ぐさも、その勢いにのぼせ上がったように緑を茂らせる。
あっという間にあたりはジャングルだ。

ウチの畑にも草が生える。作物も育つけれど、草も育つ。
ちょっと気を許すと畑が草だらけになり、草が畑だらけになる。
それでいいんだと思って梅雨の晴れ間に草抜きをする。それで半日が終わる。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

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今日はおむすびを包む竹の皮を山から取ってきた。
ここ数日の雨で葉っぱが落ちてあまりいいのが取れなかった。
60枚ほど、汚れたのを洗って、水気を拭いて
洗濯ばさみで留めて干して、乾燥機にかけた。それで半日が終わる。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

起きて、大切な人にメールして、昼間ひと仕事して、
晩御飯を食べて少し物思いに耽っていると、もう眠たくなってきちゃって
あっという間に一日が終わる。

しなくちゃいけない仕事がどんどん溜まってくる。

でも、本当は別にしなくちゃいけない仕事なんてないのかもしれない。
しなくても、さしあたり誰も困らない。
それでも、「あれはどうなりましたか?」って聞かれると
やっぱり申し訳ないので、それはしなくちゃいけない。信用が第一。

明日はお店はお休みだけれど、朝から美又温泉に行くことになっている。
遊びに行くみたいだけど、これも楽しい仕事のひとつ。
それで半日が終わる。
残りの時間で、今年最後の熟れた梅の実をもぎりに行って、
夕方にはとっておきのパエリアを堪能する。
それで終わり。
人は1日でほんの少しのことしかできない。

そんな生活。
だから、しなくちゃいけない仕事がどんどん溜まってくる。
まったく、困ったもんだ。

ちっとも、困ってないけどね(笑)。