惑星を拾った話
津辺の浜を歩いていたら惑星が落ちていた。
提灯みたいに、うまい具合に取っ手があって
これがとっても持ちやすい。
目の高さにかざしてみると、
なんとまあおもしろい。
生命の海を漂っていた頃には
実にたくさんの生物が寄生していたんだろうねぇ。
それぞれの生活スタイルにちなんだ屋敷跡が
まるでオブジェのように建ち並ぶ。
ヘビのようにくねくねしたもの、林のようなもの。
亀の手やら、藤壺やら、牡蠣殻、要塞、紅木蓮。
さぞかし賑やかだったんだ。
貝のお皿におむすびのせて
どこからどこまでが自分の領地だ
この世の涯はいったいどのあたりなんだ
海の記憶は
もうはるか昔に第六次元磁界に昇華したまま
緑の惑星にこびりついた生命の残骸
コメント
星の王子様の惑星みたいだ
Posted by: F | 2007年5月 6日 22:48
確かに!
Matrixみたいなマントを着た王子様ね。
Posted by: caferoman | 2007年5月 7日 00:19