仁万から宅野に向かって海岸道路を走って来ると、くねくねとした坂道を下ったあたりに、正面にどーんとひときわ目を引く大きな屋根の古民家が出現します。
為山塾(いさんじゅく)と読みます。
この建物では、かつて江戸の儒学者「頼山陽」の教えを受けた当主、泉全斉(いずみぜんさい)が、近隣の師弟を集めて私塾を開いていました。その塾の名前が為山塾といいます。今はセミナーや古民家体験のワークショップ、コンサート会場等として使われています。
建物の中に入ると、大きな土間と高い天井に驚かされます。そして天井には、何本もの太い梁組みが縦横に走っています。いくつもの部屋がある豪勢な造りは、往時の面影を色濃く残しており、見るものを圧倒します。
機会があれば、ぜひ訪れてみてください。
ガイドブックには載らないほんものの古民家がここにあります。
※ただ今、閉館中です。残念ながら建物内部はご覧いただくことができません。あしからずご了承ください。
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