スタイルブック
「ミシンとコウモリ傘との出会い」のように、どきっとする美しさは、どこにでも転がっている。
光と陰、陰とかたち、かたちと位置、位置と時間。
美しさの組み合わせは星の数ほどある。
ウチの
カフェは手術台のようなものだから、気のふれたコウモリ傘が偶然のフリをして訪れる。
それに道端のありふれた草木花が色を添え、季節をめぐって生まれては枯れ、枯れては花ほころばせ。
海は朝日に染まり、時に荒れ、時に凪ぎ。
やがて忘れそうな頃になって、夕日と恋に落ちる。
この手で操れる世界は計り知れず。
それでも、それらとこれらの組み合わせはその時にしか見られないものに違いないから。
切り取ってお見せしましょう。
カフェロマンのスタイルブック。